ドイツの移動遊園地を知っていますか?ハンブルガー・ドームの思い出

ドイツの移動遊園地がすごい
  • URLをコピーしました!

ドイツには移動遊園地があるのをご存知ですか?

普段は空き地となっている場所に、期間限定で遊園地が出現するのです。

目次

ドイツの移動遊園地の風景〜ハンブルガー・ドームのこと

ハンブルガー・ドーム (Hamburger DOM)

ドイツ第二の都市ハンブルクで、毎年、春・夏・冬に、それぞれ約1ヶ月に渡って続く、北ドイツ最大のお祭りです。

何もなかった場所にメリーゴーランドやジェットコースター、観覧車などのアトラクションが設置され、すなわち移動遊園地が作られ、食べ物に飲み物にゲーム等を楽しめる屋台が軒を連ねるという、超巨大イベント。

移動遊園地はヨーロッパ各地でみられるものですが、毎年数百万の人々が訪れるハンブルガー・ドームの移動遊園地はとりわけ有名なようです。

私は何度か行ったにも関わらず、いつも夢中で遊んでいたため、あまり写真を残せていないのですが、こちらの4枚はお気に入り!

ハンブルガー・ドーム

開催地: ハイリゲンガイストフェルト Heiligengeistfeld (ドイツ・ハンブルク)
開催時期: 毎年春(3月半ばから4月半ば)、夏(7月末から8月末)、冬(11月初めから12月初め)
入場料: 無料(アトラクション毎に料金を支払う)

以前ドイツに住んでいた時に書いた、ハンブルガー・ドームを訪れた日の記録がありますので、次の章でご紹介します。

※ドイツ在住中の一時期、私は無料のブログサービスを利用してブログを書いていました。それ自体はもう消してしまったのですが、文面のコピーを手元に残しているので、当時書いたブログの文章をそのまま載せたいと思います。

1日15分!AI搭載【gymglish】

夜空に向かって叫べ (2008年12月投稿のブログ記事)

先日、移動遊園地に行ってきました。

もの凄いアトラクションに乗ってしまいました。
あんなにすさまじいとは思わなかったのです。
風が吹きすさぶドイツの夜空を、絶叫しながら、有り得ない軌道を描いて舞って参りました。

あたしは、自分に怖いものなんて何もないと思っていた、数日前までは(←ホントかよ)
なのに…

世界は広いなぁ。

もはや、日本の遊園地恐るるに足らず、です。

どんな感じかというと、
上下左右前後そして斜め、
全ての方向への動きがミックスされ、
回る回る回る…
もう、笑うしかないスピードで。

しかも、
一度乗ってしまうと、
暫く地上に戻って来られません。
各アトラクションの一回ごとの走行時間が
とっても長いのです。

安全ベルトを確認する時のスタッフのおにーさんの不敵な笑いが、嗚呼、今になってハッキリと思い出されるさ。

日本のアミューズメントパークで余裕かましてるそこのあなた!
ぜひともドイツの移動遊園地に行こう。

日本のジェットコースターで怖い怖いと言ってる女の子!
気絶すると思う。

因みに、ここじゃあ、ジェットコースターよりも、
他の回転系アトラクションのほうが断然、アレです。
(とは言え、ジェットコースターもかなり楽しかったよ)

でもですね。
友達のスゝメで、あたしは主に絶叫系&暴走系ばかり乗ったから素通りしていたのかもしれないが、
本当は、動きが穏やかでマイルドな乗り物もたくさんある筈なんです。
だって、子供たちもいっぱい来てたもんね。

行くなら夜がおすすめです。
電飾がとにかく半端ないから、
観覧車に乗って高いところまで上がると、
ここ、どこの都市だっけ?あれ、パレードしてたっけ?と思っちゃうくらい、ド派手で美しい景色が楽しめます!

色とりどりのお菓子、
ここでしか食べられない熱々の料理、
バラエティ豊かなゲーム、などなどを楽しめる屋台が、
所狭しとびっしり並んでます。

だから万人におすすめ。きっと、みんなに喜んでもらえる。

雰囲気的には、メルヘンとギャンブルの融合?
意味が分からなくてすいません。

砂糖菓子の香りを吸い込みながら、目の覚める輝度の中を歩いているだけで、顔が綻んでくるのです。

ドイツの愉しみをまた一つ知りましたよ♡

(2008年12月、当時のブログへ投稿)

ハンブルガー・ドームについて補足

文中で、「もの凄い」「すさまじい」「あり得ない」などの形容詞をいとも簡単にポンポン並べてしまっていますが、日本でいろんな遊園地に行って絶叫マシンに乗りまくった自分が頭をガツンとぶん殴られるくらいの衝撃を受けたのは、紛れもない事実なのでした。

移動遊園地ということは、これらのアトラクションは全部、ついこの間トラックか何かでここへ運ばれてきて組み立てられたものなの?
で、このお祭りが終われば解体される簡易なものだということ?
それなのに、このクオリティとは…?

と、頭の中がハテナだらけになり、とにかく移動遊園地ってすごい、と思ったのでした。

この一大イベントの魅力を知っていただくために、もう少し詳細にお伝えしたいことがいくつかあるので、補足します。

スタッフのお兄さん

あの時、不敵な笑みを浮かべていたスタッフのお兄さん。

各アトラクションの回転数や走行時間は、どうやらこのスタッフの方たちの匙加減で決まっているようなんです。手元のボタンで操作しているんですよね。

「さあさあさあ、もう一回行くぜ!」「今度は逆回転行くぜ!」

こんな、マイクを通したオラオラ系な掛け声(だがしかしめちゃくちゃいい声)が終わるか終わらないかのうちに、アトラクションがグワーン!と動き出し見る見るうちにスピードアップ、乗客がうおああぁぁあぁぁああああ!と絶叫する、というあの光景。楽しすぎます。

屋台の食べ物

屋台ではいろいろと食べましたし、アルコールも飲みましたが、特に印象に残っているのは、バナナ入りでヌテラがたっぷりと塗られたクレープです。

ヌテラ、美味しいですよね。ドイツ留学中は体がカロリーを欲して、時々買っていました。

でも、移動遊園地の中で、ヌテラが惜しげもなく使われた甘い甘いクレープを歩きながら食べるのは格別でした。

おすすめのお土産

自分へのお土産として、「切り絵」をおすすめします。

移動遊園地内にお店を出している切り絵アーティストに、切り絵の似顔絵(横顔)を作ってもらうことができるのです。

出来上がった似顔絵は…

本人だ

ハサミで黒い紙を切る、それだけなのに

本人の顔が現れた

すごすぎるテクニックです。

これほどまでにそっくりに切っていただけて嬉しい!と思うと同時に、あっ、私、自分のこのほっぺの感じがイヤなんだよね、でも、鼻は結構好きなんだよね。と、「自分の横顔」を改めてまじまじと見ることになったのでした。

この切り絵アーティストの方のお店を教えてくれたのは、一緒に移動遊園地に遊びに行った友人です。目の前で切り出された似顔絵に感動し、形に残る素晴らしい記念を手にすることができて大満足した私は、のちに別の友人たちと移動遊園地に行った際にこちらのお店に連れていき、やはり大満足した彼らの笑顔を見ることができたのでした。

また行きたくなる、ドイツの移動遊園地

思い出すと、あの場所へまた行きたくなります。

普段は何もないエリアに突如として出現する、甘い香り漂うキラキラワールド。それが移動遊園地です。

日本には無いものである上に、現地でも限られた時期にしか来ない、特別なアミューズメントパークなのです。

北ドイツへご旅行される方は、スケジュールが合うようでしたら、ぜひぜひハンブルガー・ドームに訪れてみてくださいね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ピアノの演奏と指導を生業としている二児の母。
ドイツに4年間の在住経験あり。
ピアノのコンサート歴19年、指導歴12年。
日本国内の音楽大学を経て研究生修了後、渡独。
ドイツの国立音楽大学を経て大学院修了後、帰国。
出会って心が動かされたもの・ことの記憶って宝物だよね、自分にとっての宝物がどんどん増えていったら幸せだよね、それを沢山の人とシェアできたら楽しいよね。と思っているので、ブログのタイトルを【タカラモノさがし】にしました。

目次