【ピティナ・ピアノステップ】S評価をいただいた時の演奏曲目

ピティナ・ピアノステップでS評価
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こんにちは!ピアノ指導歴12年のナナメ姉さんと申します。

ピティナ・ピアノステップは、ピアノを弾く方々にとって、ステージで演奏できる本当に素晴らしい機会ですよね。

私のところにピアノを習いにきてくれている生徒さんたちにも、ステップへの参加をおすすめしており、これまでに何人もの生徒さんがステップの舞台を経験してきました。

この記事では、ステップで嬉しい評価をいただいてきた生徒さんたちの実際に演奏していた曲や、それにまつわる話、私の見解などをまとめていきたいと思います。

  • ステップへの参加を検討している
  • ステップで弾く曲をなかなか決められない
  • ステップのアドバイザーの先生方からもらえる評価やメッセージが大きなモチベーションになっている

そういった方々にとって何らかの後押しとなり、ピアノの練習やピアノステップに臨むことをますます楽しく思っていただけましたら幸いです!

目次

ピティナ・ピアノステップの演奏曲と評価について

ピティナ・ピアノステップには二つの種類があり、それぞれ参加方法が異なります。

演奏曲と評価について簡単にまとめてみました。

  • 23ステップ最もやさしいレベルから最も難しいレベルまで23段階に分かれており、参加者はレベルを選択することができる。課題曲1曲と自由曲1曲の計2曲、あるいは課題曲1曲のみでの参加が可能。1曲ごとに、S・A・B・C・Dの5段階の評価が付き、C以上の評価を受けることができれば合格。
  • フリーステップ演奏時間の長さによって6つのコースに分かれており、各コースの決められた時間内に収まれば曲目、曲数は自由。1曲ごとではなく、演奏全体に対して、Bravo・Great・Fine・Almostのいずれかの感想をもらうことができる。合否の判定はない。

本記事では、23ステップについて取り上げます。

ピティナ・ピアノステップでSをいただいた曲

これまで23ステップに参加してきた生徒さんたちが、実際に「S」の評価をいただいた時の曲目、使用した楽譜などを具体的に挙げていきます。

様々な選択肢があることをお伝えしたく、課題曲と自由曲を4曲ずつピックアップしました。

23ステップ課題曲の例 その1

【基礎1】バスティン/おまわりさんとどろぼう


こちらの楽譜に収録されています

指先だけで弾くスタッカート、手に重みをかけて弾くスタッカートなど、様々なスタッカートを身に付けるのにとても良い練習となる曲です。また、強弱が細かく指示されています。変化をつけて弾いているつもりでも、聴いている人にその変化が伝わらないということはとても多いので、どのように弾いたら伝わるか体得していくことが、後のピアノ演奏に活きてくると思います。

23ステップ課題曲の例 その2

【基礎5】バイエル/第91番


こちらの楽譜に収録されています

バイエルは、練習曲然とした曲ももちろん多いですが、そうではない曲も意外と沢山あるので、おすすめできます。生徒さんの場合は、メロディーと伴奏のバランスに留意し、転調したところで音色を変えられるようになると、音楽がぐっと美しいものになりました。

23ステップ課題曲の例 その3

【応用2】ル・クーペ/ピアノの練習ABC 第17番


こちらの楽譜に収録されています

細かなスラーが多いのですが、大きな流れを感じて弾くとよいでしょう。冒頭、下段にCarillon(フランス語で〈鐘の音〉)と書かれています。YouTubeなどで、例えば「カリヨン フランス」「カリヨン 鐘」等のワードで検索してみて、実際の〈鐘の音〉がどういったものなのかを知った上でイメージを膨らませるのも良いかもしれません。

この教則本『ピアノの練習ABC』は、全ての曲に「予備練習」が付いています。かつて自分が生徒だった頃は、これらの「予備練習」を全く重要視していなかったのですが、指導する立場になってみると、予備練習、侮るなかれ…!と思わされます。

23ステップ課題曲の例 その4

【発展4】J.S.バッハ/シンフォニア 第14番 変ロ長調


こちらの楽譜に収録されています

シンフォニアは、「応用4・応用5 ・応用6・応用7・発展1・発展2・発展3・発展4」の、いずれのレベルで弾くことも可能です。ただし、評価の基準が上がっていくので、上記の中で一番やさしいレベルである「応用4」でこの曲を演奏する場合と、一番難しい「発展4」で演奏する場合では、求められる完成度が違うということになります。

レッスンは、始めのうちは生徒さんと一緒に分析を行いながら進めました。三つの声部それぞれを耳で追いながら弾くことができている、と実感するようになると、俄然、面白さが違ってくるように思います。

23ステップ自由曲の例 その1

【基礎4】A.メンケン (川田 千春編曲)/「アラジン」より ホール・ニュー・ワールド


こちらの楽譜に収録されています

定番はピアノ学習用の教本の収録曲や練習曲、そしてクラシック音楽と思われがちかもしれませんが、ピティナ ・ピアノステップに足を運んでみると、ジャズ・ポピュラー音楽・映画音楽・アニメソング、と多岐に渡るバラエティー豊かなプログラムに驚かされます。

ディズニーの曲を弾きたい!ということで選んだこの作品。好きな曲だとモチベーションも上がりますね。楽譜にはペダルの指示が何も無いのですが、音が滑らかにつながり響きにより広がりが出るように、ペダルマークを書き込み、ペダルについての指導も詳細に行いました。

23ステップ自由曲の例 その2

【基礎5】ベートーヴェン/ソナチネ 第5番 ト長調 第1楽章


こちらの楽譜に収録されています

生徒さん自身がいろいろなソナチネを聴いてみた結果、気に入ったのがこの作品でした。楽譜上のどんな小さな発想記号でも忠実に向き合い、メロディーはどこに向かっているのか、ハーモニーの変化をどういった音色の違いで表せばよいのか等々考えながら、より魅力的な演奏を目指して練習を重ねていました。

23ステップ課題曲としても演奏できます(基礎5・応用1・応用2・応用3)。

23ステップ自由曲の例 その3

【応用2】ギロック/手品師

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こちらの楽譜に収録されています

コンクールや発表会で演奏されることが多い曲です。16部音符をいかに巧く弾くことができるかが一つの鍵となります。一本一本の指がしっかりと動くことがとても大事なのですが、音が硬くなったり重くなったりすることなく、軽やかに演奏したい作品です。

23ステップ課題曲としても演奏できます(基礎5・応用1・応用2・応用3)。

《手品師》という題ですが、原題はThe Jugglerなんですよね。ジャグリングのジャグラーです。こういった言葉からもイメージを広げていけるのではないかと思います。

23ステップ自由曲の例 その4

【発展2】バルトーク/「ルーマニア民族舞曲」より 棒踊り

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こちらの楽譜に収録されています

右手メロディーのアーティキュレーション(音の切り方とつなげ方のこと)が相当に細かく指示されており、様々なタッチと打鍵の巧みさが求められます。また、鮮やかに移り変わってゆく左手ハーモニーをどのように感じ取って表現していくかというところに、演奏者のセンスが表れる作品だと言えるでしょう。

23ステップ課題曲としても演奏できます(応用6・応用7・発展1・発展2)。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

課題曲、自由曲ともにタイプの異なるものを4曲ずつ挙げました。

ちなみに、23ステップの課題曲は、全てのレベルを合わせると約4,400曲にものぼるそうです(ピティナ・ピアノステップのサイトで課題曲一覧を見ることが可能です)。

サイトにて課題曲検索もできるので、演奏してみたい曲や気になる曲はどんどんチェックしていくとよいかもしれません。

自分がステージで演奏する曲を選ぶのって、とても楽しい行程だと思います。

数多の作品の中から「こだわりの1曲」を選び出し、ピアノと向き合う時間がますます充実したものとなりますように。

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