ドイツから来た友人と渋谷スカイへ|曇り空の東京はエモかった

ドイツから来た友人と 渋谷スカイ
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先日、ドイツ在住経験者が1日でドイツ語復習&会話の勘を取り戻してみたよ という記事を書きました。

ドイツからやってくる友人と会った際に、私たちの共通言語であるドイツ語の会話がスムーズに運ぶようにと思い、(1日だけだけど)ドイツ語の復習をした、という話でした。

やっぱり、大切な友人だし。一緒に日本の街中を歩くにしても、私がちゃんとしゃべることができて会話が弾むか否かが、友人の日本にたいするイメージに少なからず関わってくるのではないか、と思ったからです(そう思ったなら1日だけじゃなくてもっと勉強せい)。

友人に日本を好きになってもらえたら、これほど嬉しいことはないしね。

果たして、

ドイツを離れて10年以上
日常でドイツ語を話すことが全く無い
最後にドイツ語で人と会話をしたのが6年前

なワタクシは、友人とうまくコミュニケーションをとることができたのでしょうか?

結果は……

結構しゃべれました

自分の現在のドイツ語能力に満足はできなかったけど、それでも、わりと話せたのではないかな、と思います。

それでは、友人と私が束の間の再会をどんなふうに過ごしたのか、振り返っていきます。

目次

再会はスクランブル交差点

友人の希望で、渋谷で会うことになりました。

お互いにWhatsApp で連絡を取り合います。

日本は初めての彼。バスで向かうけど渋谷の何口に着くかはよく分からない、とメッセージが。

オーケーオーケー、渋谷のどこに着いても迎えに行くよ、こちとら若い頃は渋谷によく行ってたんだから…と返す暇もなく新たなメッセージが。

バスを降りたよ、ライブロケーションで君のいる場所を教えてほしい、とのこと。

「ライブロケーション」ってなに?

あたふたする私。

そう、実は私は、WhatsApp を数日前にダウンロードしたばかりの新参者だったのです。

日頃、ほぼ日本国内の人々しか連絡を取り合わない私が使っているのは、LINE 。以前、韓国から友人が来た際にだけ、カカオトーク を利用しました。

WhatsApp は名前しか知らないアプリだったのですが、遡ること数日前、Instagram で友人とDMでやり取りをしていた時に、WhatsApp で連絡を取り合わないか、と提案されたのでした。

WhatsApp は使っていないのよ、これからダウンロードするね、と返事をしたところ、

WAHAHAHAHAHAHAHAHAHA

と笑われました。想像するに、ドイツ国内ではWhatsApp を使ってないスマホユーザーはいないとか、それくらいメジャーなツールなのでしょう。

閑話休題。WhatsApp の「ライブロケーション」が何なのか分からず、しばし返信を打つ手が止まってしまったこちらの状況を察して、友人はHAHAHA… とメッセージ上でまたも笑いつつ、スクショでライブロケーションの共有方法を教えてくれました。

おお。友人もライブロケーションを送ってくれているので、彼の現在地が分かるぞ。

スマホの画面上で、彼の位置を示すアイコンが、どんどん、どんどん近づいてきます。スクランブル交差点を挟んで、私は渋谷駅側。彼はSHIBUYA TSUTAYA 側。

見つけた

すごい、昔と同じでオシャレ番長だ。何でだろう、本当に全然変わらない。

信号が青になりました。彼はまだ気づきません。私は走り寄りました。

あっははははははははははは!

HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!

再会した瞬間、爆笑。お互いアラフォーになったけど、顔を合わせた途端、とりとめのない話をしてはバカ笑いしてた20代のあの頃に戻ってしまったのでした。

この日のスクランブル交差点。再会の数時間後に渋谷スクランブルスクエアで撮影。
この日のスクランブル交差点。再会の数時間後に渋谷スクランブルスクエアから撮影。

渋谷をぶらついてから軽いランチ

まずは渋谷の街をぶらぶらと歩きながら、再会の感動を分かち合いました。

出会ってすぐに、友人から嬉しい言葉をもらうことができました。

ドイツ語、しゃべれるね!!

あ、そう?なんて返事をしながらも、嬉しくて心の中はヒャッホーでした。

ドイツ語勉強しといて良かった、本当に。

何でそんなに話せるの?普段ドイツ語を使ってるわけじゃないでしょ?ドイツに住んでたの10年以上前でしょ?素晴らしいよ、僕なんてフランス語を15年間勉強してるけど全く話せないのに云々…、とあまりにも褒めてくれるので、逆にもっと前もってドイツ語を練習しておけば、彼の矢継ぎ早の褒め言葉に対してジョークの一つでも挟みながら、そんな風に言ってくれて私がどんなに嬉しく感じているか、感謝をしているか、それから彼がいかに褒め上手で優しいか、などなどを同じく矢継ぎ早に言い返せたのにな、と少し後悔の念に駆られたのでした。

それにしても、本当は、再会早々ぶらぶらするつもりじゃなかったのです。これは完全に私が悪い。

オシャレ番長な友人に合わせて、渋谷のオシャレなカフェに入るつもりだったのです。

けれども友人は、何か軽いものが食べたいと。私がリサーチしていたカフェは、カフェと言いつつも結構がっつり系の食事が提供されるお店だったため、予定を変更し、歩きながら軽くランチができるお店を探すこととなりました。

そして、私たちが入ったのは、渋谷スクランブルスクエアのクリスプ・サラダワークス

美味しい、と喜んでもらえました。よかったよかった。

ドイツの友人が大好きなセブンイレブン

軽いランチを楽しんだ私たちは、渋谷スクランブルスクエアでしばし服や小物類を物色しました。

オシャレ番長な友人は、色々なファッションアイテムを手に取っては値段をスマホでユーロに換算してチェックしていましたが、何か冷たいもの飲みたいな、と言い出したので、一旦外に出ることにしました。

さっきセブンイレブンがあったよ!と、テンション上がり気味に言う友人。

昨日もセブンに行ったそうで、

ドイツにはコンビニがないから、スーパーに行くしかないもんね。セブンイレブンは素晴らしいよ!

と、豪語していました。

うん、ドイツだとこういう時はAldiとかREWEに行くしかないんだよね、と答えて、懐かしく思い出しつつドイツのスーパーの話で盛り上がっているうちに、セブンイレブンに到着しました。

彼は、セブンプレミアムのカフェラテ をチョイスしました。このボトル缶のカフェラテ、セブンイレブンのマークが入っているのです。

彼があんまり嬉しそうなので、私も同じものを飲むことにしました。甘くて美味しかったです。

初めての渋谷スカイ(SHIBUYA SKY)

次に私たちが向かったのが、渋谷スカイ(SHIBUYA SKY)

先ほどまでいた、渋谷スクランブルスクエアの14Fに入場ゲートがあります。

この渋谷スカイに行くことが、この日のメインの目的でした。

私自身は行ったことがなかったけれど、観光客に人気が非常に高いというこの施設に、友人をどうしても連れていきたかったのです。

しかし、渋谷で会おうと決まったのは、この前日。すぐさま渋谷スカイのサイトをチェックしたものの入場チケットはすでに売り切れていました。

でも、そんなことでは諦めないのが私です。

チケット購入ページに貼り付き、キャンセルが出るのをしぶとく待ちました。すると、1時間後。空きが出たのです、ちょうどいい時間帯にポコっと。

そうやって何とかゲットした二人分の入場チケットであるQRコードを意気揚々とかざし、入場しました。

ゲートの奥のエレベーターに乗って、14Fから一気に45Fへ。

そして── 

エモい

この日、東京は曇り空でした。だがしかし、そこが良いのです。

ほら

東京タワーが見えます。

晴天じゃないこの風景、私は、大好きなこちらの作品の表紙を思い出しました。

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ちなみに、上の写真の空の部分に写っている人の影は、ちょっと高い部分に登って街並みを見おろす人々が硝子窓に写ったものです。

友人の感嘆する様子を見て、ここに連れてくることができて本当に良かった、と思いました。

富士山が見られる場所もあり、とても喜んでもらえました。

彼も、何枚も何枚も写真を撮っていました。センス抜群な彼のこと、きっと私よりもずっと素敵に東京の街を切り取ってカメラに収めたに違いありません。

周りを見渡せば、ほとんどの人々が、海外から来ているようでした。

君が唯一の日本人だ

と友人に冗談を言われましたが、あながち冗談ではない感じです。

最後に友人と一緒に記念写真を撮って、屋上をあとにしました。

帰りのエレベーターに乗る前に、こんないい感じの一角があったので、写真を撮りました。

友人よ、ありがとう

こうして、地上229mから戻ってきた私たちは、これからも連絡を取り合うことを約束し、渋谷駅で別れたのでした。

数時間だったけど、本当に楽しかった。友人が、私に会うなり、僕は日本の全てが好きだよ、と子供のようにキラキラした目で言ってくれたことが忘れられないです。

みんなすごく親切だよね。
街は信じられないくらい清潔だよね。
素敵なファッションの人がいっぱいいるよね。
日本のこの空気も大好きだよ、僕は日本のどんなとこでも歩いてみたいし、見てみたい。
そんな風に語っていました。

ありがとう、友よ。

私は、そんな君のお陰で、日本の良さを見直すきっかけをもらったような気がする。
本当なら、君に会って、日本での生活の愚痴を言おうと思っていたんだ。
今の日本の悪口も言おうと思っていたんだ。
でも、言えなかった。

君が好きだと言ってくれる日本で、私はこれからもがんばっていこうと思うよ。

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この記事を書いた人

ピアノの演奏と指導を生業としている二児の母。
ドイツに4年間の在住経験あり。
ピアノのコンサート歴19年、指導歴12年。
日本国内の音楽大学を経て研究生修了後、渡独。
ドイツの国立音楽大学を経て大学院修了後、帰国。
出会って心が動かされたもの・ことの記憶って宝物だよね、自分にとっての宝物がどんどん増えていったら幸せだよね、それを沢山の人とシェアできたら楽しいよね。と思っているので、ブログのタイトルを【タカラモノさがし】にしました。

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